『M子の地産地消レストラン』2013年11月

「その地でとれた食材をその地で食す!」
今回はなんと『お茶』!
お茶の生産農家直営のお店で、日本茶インストラクター、日本茶アドバイザーが淹れる美味しいお茶をいただきます!

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三重県を車で走っていると、頻繁に目にするのがお茶畑。
意外に知られていませんが、実は三重県は、静岡、鹿児島に続く、日本で第3位の生産量を誇るお茶の産地です。
なので特に生産量の多い地域では、お茶屋さんもたくさんあります。


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こちらは、以前からお邪魔したかった『深緑茶房』。
お茶の生産農家さんが3軒共同で運営しているお店です。
ここではお茶を購入できるのはもちろん、併設した『日本茶カフェ』でお茶をいただくこともできます。


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カフェ店内はこんな感じ。
窓からは坪庭を望むことができます。


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そしてお茶を注文すると、スタッフさんがカウンターで準備を。
茶葉の量、最適な温度のお湯など、一番美味しい状態に調整してくれます。


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メニュ。
お茶のみと、お茶とお菓子のセット。
お菓子にもふんだんにお茶が使われているので、お茶好きにはたまりませんよ!


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こちらはお茶『千寿』とお菓子『山茶花』のセット。
右側の器に入った適温(60〜70℃)のお湯を急須へ。
待つこと90秒で、一番美味しい状態のお茶がいただけます。
まろやかで、渋みの奥に甘みを感じます。


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そしてこちら。
M子が注文したお茶『茶寿』とお菓子『茶茶大福』。


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こちらはさらに淹れ方にこだわりがあり。
お湯を急須に入れるのではなく、茶葉が盛られた器に、茶葉の周りからそっと流し入れます。


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生の茶葉のような瑞々しさです!
蒸されているこの時点でも、お茶の香りが立ち上ってきます。


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そしてこちらも90秒待ち、小さな湯呑みへ。
一滴一滴、岩清水のようにポタポタと滴り落ちるのを、辛抱強く待ちます。


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これで一煎分。
そぉっと口に含むと・・・。


うまっ!!!


思いがけず、自分でもびっくりするくらいの声が出てしまいました。
なんという旨味!
『甘く』て『旨い』のです!
渋みがまったくなく、純粋な旨味だけが、舌の上に広がります。
信じられません!
以前、こちらのお茶を取り上げたTV番組で、レポーターさんが、
「今まで飲んでいたお茶と全然違います!」
と言っていました。
しかし、正直、
「まっさか、そこまで・・・」
と、タカをくくっていたのです。
すみません!
お茶の底力をなめていました!
本当に美味しいです!
この、お茶の旨味に一番近いものを例えると・・・キノコの旨味?
ギュッと凝縮された旨味の結晶。
とにかく、仰天いたします。
おそらくこの温度だからこそ、渋みが出ずに旨味だけが抽出されるのでしょうね。
さすが、日本茶の専門店です。
日本茶の美味しさを、極めています。

私がいただいた、この『茶寿』は800円。
決して安価ではありません。
というか、常識的に考えたら、かなり高価です。
注文する時、実際にその値段の価値はあるのだろうか・・・と、半信半疑でした。
しかし今は、声を大にして言いたいです!
その価値は間違いなくあると!!

ちなみに二煎めまでは上記の方法で。
三煎めからは『千寿』と同じように茶葉を急須に入れ、そこにお湯を注いでいただきます。
四煎ほど、楽しめますよ。

それにしても、この『茶寿』の一煎めの味は衝撃でした。
この日一日、味と衝撃がずっと続いていたほどです。

気づけばこの記事、後半は画像が一切なくなり、熱く語りまくっていました。
だって、まさか日本茶がこんなに美味しいなんて。
ビバ!日本茶!
と誇りたいです。

あんまり美味しかったので、思わず『茶寿』を購入。
家でもお湯の温度を計り、同じように茶葉の周りに流し込んでみたところ、かなり近い味わいが再現できました。
しかしそこまでせず、普通にお茶を淹れても、気軽に美味しく味わえますよ!

さらに私は『かりがね茶』も大好きなので『特上かりがね(200g800円)』を購入したところ、これもまた滅法美味しい!
茎茶で太めなので、60℃ほどのさまし湯でちょっと長めに2分ほど蒸らすと、出汁のような旨味が引き出されます!


お店では徹底した旨味の追求、家では手軽に美味しいお茶を・・・それぞれの味を楽しめます。
もう一度言います。


ビバ!日本茶!


ご馳走様でした!